ツーバイフォー布基礎の転倒
- ku-kan
- 2020年9月14日
- 読了時間: 1分
更新日:2021年1月13日
地震時や強風時(短期)に地盤が弱いと建物がぐらついてしまいます。
これの安全を確認する計算が転倒(短期接地圧)の検討です。
ツーバイフォー工法の指針書には、布基礎の場合の計算例が載っています。
一方軸組工法の指針書(木造軸組工法住宅の許容応力度設計)には、
布基礎の場合の転倒の計算方法が見あたりません。(べた基礎ならあります。)
このため軸組工法で布基礎の場合は、
一般にべた基礎と同じ計算方法で検討することが多いようです。
ツーバイフォー布基礎のこの計算方法の考え方は特殊で、
建物が水平力(地震や風)を受けた時、ぐっと突っ張る側の端っこにある布基礎接地圧が、
短期地耐力に達したとして、あとはこれと直交する基礎が持ちこたえられるかを検討します。
このため端っこの布基礎と並行する布基礎は無視される計算になるため、
ずいぶん不利な安全側の計算になってしまいます。
ツーバーフォーの布基礎の場合、条件によってはこの「転倒」の検討で
フーティング幅が決まることもあるので注意が必要です。
2019年12月14日(土)調布・木構造カフェにて発表

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