フリューリッヒの地盤応力理論
- ku-kan
- 2月14日
- 読了時間: 2分

「小規模建築物基礎設計指針」が改訂されました。
以前の2008年版にはなかった、
「フリューリッヒの地盤応力理論」というのが
新たに追加されています。
一般に造成地の擁壁は、敷地全体に10(kN/㎡)(≒1 t/㎡)の
荷重がかかっても安全なように設計されています。
しかし実際は敷地全体に均等に荷重がかかることはなく、
部分的に木造2階建て等の荷重がかかる場合がほとんどです。
ただ実際建つであろう木造2階建ての荷重を計算してみると、
実は10(kN/㎡)を超えることが多いのです。
これまでは敷地に部分的に10kN/㎡を超える荷重が載っても、
敷地全体に10kN/㎡の荷重が載って
問題ないように設計してあるから大丈夫、
というアバウトな理屈がまかり通っていました。
今回の「フリューリッヒの地盤応力理論」の式は、
敷地の一部にある荷重が載った時に擁壁にかかる圧力が、
敷地全体にどれくらいの荷重がかかった場合と同じになるかを
明らかにするものです。
この式が指針書に掲載されたことで、
ある計画建物が建っても本当に擁壁がもつのか、
この式で検討してくださいと
審査機関に指摘されないか危惧しています。
試しにこの式を使って計算してみると、
主に建物重量と擁壁までの距離で決まるこの式の結果が、
意外と厳しいことがわかります。
今後これを理由に建てたい形状の建物が建てられない、
などという事態が起こらないか、
個人的に心配しています。





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