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軸組と枠組工法の屋根構面の考え方の違い

  • ku-kan
  • 2020年2月22日
  • 読了時間: 1分

 木造の場合、建物の地震や強風に対する抵抗には、その壁の強さが最も重要ですが、壁ばかり強くても床(床構面)や屋根(屋根構面)が弱くては、災害時にそこが壊れてしまいます。そして木造の屋根構面は、構造計算上ときにクリアするのに苦労する部分です。

 木造は大きく分けて軸組工法と枠組工法があり、この2つの工法で屋根構面の強さの考え方に若干の違いがあります。

 それぞれの計算方法の根拠となっている指針を見ると、軸組工法はその耐力に屋根勾配分のcos低減をしているのに対し、枠組壁工法の方はそれをしていません。

 これでは同じ面材、同じ釘を使用した屋根でも、仮に6寸勾配(≒31°)なら枠組工法より軸組工法の方が14%(≒1-cos31°)も弱いということになってしまいます。

 おそらく枠組工法の方は、屋根に勾配がかかっても、水平投影面積あたりの釘打ち数は逆に増えるから問題ないと考えているからではないでしょうか。

 2015年12月12日(土)調布・木構造カフェにて発表

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