構造計算ルートってなんですか?
- ku-kan
- 2023年10月28日
- 読了時間: 2分
建築関係の方から「構造計算ルートって何ですか」とよく聞かれます。
建物の構造計算の方法は建築法規で決まっています。
(これはあたりまえのことなのですが、でも法規本を広げて見ても、
あれだけ文字ばっかりもので計算方法を示していると初めて知った時、
私は驚きました。)
そこでは構造計算とひとことでいっても、建物の規模や構造の複雑さで、
おもに3通り(ルート1、2、3)の計算方法を示しています。
おおざっぱにお話をすると・・・、
ルート1は「許容応力度計算」といい、
地震時や強風時、及び地震も風もない「常時」に、
柱や梁・壁・基礎等、どこの部位にどういう力がかかるのか計算し、
木やコンクリート等の各材料の強さ(これを「許容応力度」と言います)が
法規で決まっているので、
「ここの柱にはこういう力がかかるけど、でもこれだけの強度があるから大丈夫、
あそこの梁も基礎も同様に大丈夫、つまり建物中どこをとりあげても大丈夫、
だから安全。」
というふうに建物の安全を確認する方法です。
ルート2はルート1の計算に(偏心率、層間変形角、剛性率等)
プラスアルファの計算が加わり、「許容応力度等計算」と言われます。
具体的なことは省きますが、
クリアしなければならない基準が増えるということです。
ルート3は保有水平耐力計算と呼ばれ、
計画した建物が倒壊する(建物全体やどこかの階が倒れてしまうこと)ときの
地震力(これを「保有水平耐力」といいます)を計算し、
「でもこんなに大きい地震来るわけないじゃん、だから安全。」
という風に建物の安全を確認します。
ルート1と2では中地震(勝手なイメージでは震度5弱程度?)で損傷しない
(地震が来た後も柱にヒビが入っていなければ床も傾いていないなど)
ことを確認することにより、大地震時も倒壊しないことを担保するのに対し、
ルート3は大地震時の力を直接検討するのが特徴です。
ルート1より2、2より3の方が計算が複雑で、
一般に木造3階建て住宅などはルート1で計算し、
RCの分譲マンションなどはルート3、
その間の中規模の建物がルート2で計算することが多いです。
その他、数は少ないですが、
2000年から認められた新しい計算方法の「限界耐力計算」、
超高層建築物等を構造計算する「時刻歴応答解析」という方法があります。






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